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2018-03-01 (Thu) 17:26

第41回星陵高等学校卒業証書授与式における校長式辞

星陵高等学校 第41回卒業証書授与式にあたる校長式辞(全文)

 

春の息吹を感じる今日の佳き日に、平成29年度 学校法人静岡理工科大学星陵高等学校 卒業式を挙行できますことは、卒業生はもとより、教職員、生徒一同誠に光栄であり、この上ない喜びでもあります。本日、ご臨席賜りました皆様方に、生徒、教職員を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。
41期生 429名の皆さん、卒業おめでとう。これまでの皆さんの、努力と、研鑽を、心から讃えます。また、今日のこの日まで、長きに渡り、皆さんの勉学を支え、励ましてこられました、保護者の皆様に、ここに深く敬意を表します。

 

本日のこの喜びは、卒業生の皆さんの「たゆまぬ努力」の結果であることは言うまでもありませんが、それ以上に、これまで、皆さんを慈しみ、育ててこられた、ご家族をはじめ、多くの方々の愛情と、ご支援のおかげでもあります。「生きている」ということは「誰かに借りをつくること」。「生きて行く」ということは「その借りを返すこと」という言葉がありますが、この「卒業」という人生の節目に当たり、お世話になった方々へ、素直に感謝の気持ちを伝えて欲しいと思います。

 

3年前の入学式で、坪井校長先生は「高い志と、確固たる目標を持つことの大切さ」を述べました。これからの厳しい時代を生き抜くために必要な力は「自ら考え、主体的に行動する力」であり、その力を身に付けるためには「高い志と、確固たる目標を持つことが大切である」という話です。
皆さんは、在学中の3年間若しくは6年間で、それぞれが「高い志と、確固たる目標」を定め、この学舎にて、学業、部活動、学校行事、生徒会活動等々、目の前の一つひとつに 誠実に向き合い、自分のベストを尽くしてきました。その日々の真摯な生き方の積み重ねによって、皆さん一人ひとりが、それぞれに「成長」してくれたものと確信しております。

 

さて、今、日本はグローバル化と少子高齢化により、社会が大きく変わろうとしています。今までの仕組みは大きく変容し、これまでの価値観が根本的に見直されつつあります。このような時代を生き、未来を切り拓いて行くために、君達に3つのメッセージを送ります。

 

1つ目は「自分という軸を、しっかり持とう」というメッセージです。これから君達が生きて行く世界は、色々な方向から「様々な強さの風」が吹いて来ます。その時に自分の「軸」が動いてしまうと、「風」が吹いていないのに「風」を感じてしまいますし、また「風」と同じ方向ばかり向いていると「強風」なのに「微風」と勘違いをしてしまいます。大切なのは「自分という軸をしっかり持ち」夢を実現するための「意思を貫く」ことです。

 

2つ目のメッセージは「物事が上手くいった時と、いかなかった時の対処方法」です。
人間生きているのですから、当然、上手くいく時といかない時があります。物事が上手くいった時、大切なのは「これは他人様がやっても、上手くいったのだ」という謙虚な姿勢を持つことです。「俺がやったから、上手くいったのだ」というような姿勢でいますと、やがて、鼻持ちならない天狗になり、周囲の人達から相手にされなくなります。
一方、いくら自分が頑張っても、上手くいかない時もあります。そんな時は「何故、上手くいかなかったのか」をしっかり考え、反省することが重要ですが、それ以上に、失敗をいつまでも引き摺らずに、気持ちを入れ替えて、前に進むことの方が、より重要です。「これは他人様がやっても、上手くいかなかったのだ」と考えれば良いのです。

 

3つ目は「人生の大きさは、自分が持つヒューマンネットワークに比例する」というメッセージです。これから先、君達誰しもが、遅かれ早かれ社会人となり、やがて、大きな仕事を任されるようになります。その大きな仕事を成功させる上で大切なのは「人の輪」です。しかし、その「人の輪」というのは、並大抵の努力では大きくなりません。場合によっては、自分を抑えることも必要でしょうし、相手の立場を考え、行動することも必要です。人との出会いを大切にし、出会った人には誠意を持って接して行く。それを繰り返すことで、自分に対する「信用」が生まれ、その信用が「信頼」を築き上げて行くのです。

 

この3つのメッセージは、国籍とか仕事内容、時代に関係なく、常に求められる能力であり、テストで測ることの出来ない、いわゆる「非認知能力」です。
今、日本は、若者に対しては「知識・技能・思考力・判断力・表現力」というテストで測ることが出来る「認知能力」を求めていますが、君達が社会人として一人前になる頃に求められる能力は、先程来述べている「非認知能力」です。
そういう意味でも、本校の校訓である「誠実な心で事にあたる」「友情の和を広げる」「厳しさを自ら求める」は非常に重要で、一生涯、実践して欲しい校訓であります。

 

終わりに当たり、保護者の皆様には、この3年間若しくは6年間、本校の教育活動に絶大なるご理解とご協力を賜りましたことに心から感謝申し上げます。私たち教職員一同は、これまで全力を傾注して指導にあたり、また、共に学んで参りました。前途有為な皆さんと共に、3年間若しくは6年間、同じ学舎で過ごせたことに感謝しつつ、皆さんを送り出すことができます。
それでは、卒業生の皆さんの洋々たる前途が健やかで、幸多きことを心から祈念して、式辞といたします。

 

平成30年3月1日
学校法人静岡理工科大学星陵高等学校
校 長  渡  邉  一  洋

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